材料ロスを減らし
切断効率を最大化

板材サイズとパーツ数量を入力するだけ。 MOACUTが材料ロスを抑えた最適な切断レイアウトを自動計算します。

1. 2D板材ネスティング 4ステップ作業手順

ステップ1: 原板サイズの指定

使用する原板の幅・高さ(mm)を直接入力するか、4×8(1220×2440)、3×6(910×1820)などの標準規格プリセットを選択します。

ステップ2: パーツ寸法と数量の登録

切り出す各長方形パーツの幅、高さ、数量を入力します。ExcelやGoogleスプレッドシートで作成したリストはCSVファイルで一括インポートできます。

ステップ3: 加工条件(Kerf・余白・回転)の設定

刃物厚に応じた切削幅(Kerf)、クランプ固定用の外周余白(Margin)、90°回転の許可を設定します。

ステップ4: 最適化計算とレイアウト図の確認

計算を実行して必要板数、板材利用率、スクラップ率を確認し、各板材の長方形配置図面を検証します。

2. 実証計算事例: Kerf設定が原板枚数を変える理由

単純な面積計算(パーツ総面積 ÷ 原板面積)だけでは、実際の長方形パーツが板材に収まるかを保証できません。1220 × 2440 mmの規格原板に600 × 400 mmのパーツ12個を配置する実証比較事例です:

入力条件: 原板 1220 × 2440 mm | パーツ 600 × 400 mm × 12個 | 外周余白 10 mm | 90°回転 許可
加工条件必要板数板ごとの配置板材利用率スクラップ率
Kerf 0 mm(共線・密着裁断)1枚1枚目に12個96.7%3.3%
Kerf 3 mm(丸鋸/ルーター)2枚1枚目に10個 + 2枚目に2個48.4%51.6%
Kerf 0 mm(共線・密着裁断)1枚
板ごとの配置1枚目に12個
板材利用率96.7%
スクラップ率3.3%
Kerf 3 mm(丸鋸/ルーター)2枚
板ごとの配置1枚目に10個 + 2枚目に2個
板材利用率48.4%
スクラップ率51.6%

4辺余白10 mmを除外した有効幅は1200 mmです。Kerfが0の時は600 mmのパーツ2個が横幅にぴったり収まり(600 + 600 = 1200 mm)、1枚に12個すべてが収まります(利用率96.7%)。しかしKerf 3 mmを適用すると横並びに600 + 3 + 600 = 1203 mmが必要となり、1200 mmを超過します。そのため1枚目には10個しか配置できず、残る2個は2枚目の板材へ移動し、所要板数が2枚に増加します(全体利用率48.4%)。面積だけでなく幾何学的配置計算が不可欠である明確な理由です。

3. 結果指標の算出式と実務上の意味

必要板数 (Required Sheets)

パーツリスト全体を配置するために割り当てられた原板の総枚数です。材料発注の直接の基準となります。

実加工面積 (Total Used Area)

配置された全パーツの純粋な縦横面積の合計(㎡)です。切削粉や端材の面積は含みません。

板材利用率 (Sheet Utilization)

(パーツ純面積合計 ÷ 割り当てられた原板総面積)× 100 で算出され、投入材料に対する有効製品歩留まりを示します。

スクラップ率 (Material Scrap Ratio)

100% - 利用率(%) です。鋸屑や切り落とし端材として消失する原材料コストの比率を意味します。

概算材料費 (Est. Material Cost)

必要板数 × 入力された板単価です。原材料費を推計するもので、加工賃や工数は含みません。

4. 切削幅(Kerf)、余白(Margin)、90°回転の仕組み

切削幅 (Kerf)

刃物やレーザーが切断時に削り取る幅です。MOACUTは隣接パーツ間の最小配置クリアランスとして適用し、仕上がり寸法を保護します。

外周余白 (Edge Margin)

原板の4辺外周に設けるクリアランスです。運搬時の角欠けを避け、CNCクランプ固定スペースを確保します。

90°回転と木目方向 (Rotation & Grain)

パーツの縦横回転を許可すると隙間を活用して歩留まりを最大化できます。突板合板など木目方向が重要な素材は回転を無効にして木目を揃えます。

5. 技術的適用範囲とシステムの限界 (Engineering Scope)

対応可能な作業範囲

長方形板材の上への長方形パーツの2次元直交ネスティングに対応しています。Bottom-Leftヒューリスティック配置アルゴリズムにより、数秒で実用的なレイアウトを算出します。

システムが提供しない領域

1) 円形や多角形などの異形(True-shape)ネスティングには対応していません。2) 数学的な大域的最適解を100%保証するものではありません。3) CNC Gコード、進入線(Lead-in)、タブ(Tab)などのCAMツールパスは生成せず、CAMソフトを代替しません。4) 工具径補正はCAM側で設定する必要があります。

6. データ処理方式とセキュリティ案内

MOACUTのコアとなる2Dネスティング演算はユーザーのブラウザ内ローカルメモリで実行され、パーツリストがサーバーへ送信されることはありません。認証済みProユーザーが1:1 CAD DXFまたはベクターPDF出力を要求した場合にのみ、精密ベクターファイル生成のため配置データがセキュアなサーバーexportエンドポイントへ送信され処理されます。

7. 実務詳細技術ガイド (Technical Guides)

8. サービス理念と公式サポート窓口

MOACUTは木工、サイン製作、板材加工現場の材料ロスを削減し、加工計画を支援する2Dネスティングツールです。MOACUT Chrome拡張機能とWebアプリをブラウザで利用できます。

公式サポートデスク: 機能要望、不具合報告、法人ライセンス等のご相談は公式サポートメールにて迅速に対応いたします: contact@moacut.com

よくある質問 (FAQ)

2Dネスティングとは何ですか?MOACUTはどのように機能しますか?

2Dネスティングは、1枚の板材の中に複数の長方形パーツを効率的に配置し、端材ロスを最小化する計算技術です。MOACUTはパーツの面積順ソートとBottom-Leftヒューリスティックアルゴリズムにより、ブラウザ内で迅速に実用的な裁断レイアウトを算出します。

単純な面積計算と実際のネスティング所要枚数が異なるのはなぜですか?

パーツの合計面積を板材の面積で割った数値は、幾何学的な形状や隙間を考慮しない理論上の下限値にすぎません。実際にはパーツの縦横寸法、刃物幅(Kerf)、余白、木目方向の制約により物理的な端材が発生するため、実所要枚数は面積計算より多くなる場合があります。

切断幅(Kerf)を設定する必要があるのはなぜですか?

鋸刃、ルータービット、レーザーなどで切断すると、加工時に一定幅の材料が失われます。MOACUTは設定された切断幅を配置計算に反映し、実際の加工に必要なパーツ間隔を確保します。

外周余白(Margin)と90°回転(Rotation)はどのように機能しますか?

外周余白は板材の4辺外周にクリアランスを設け、運搬時の傷を避けCNCクランプ固定スペースを確保します。90°回転を許可すると縦横の組み合わせで歩留まりを最大化でき、木目やヘアラインなど方向性のある素材は回転を無効にして木目を揃えます。

MOACUTが対応する形状と技術的限界(CAMツールパス等)は何ですか?

MOACUTは長方形の原板および長方形パーツの配置に特化しており、円形や異形(True-shape)のネスティングには対応していません。また配置図面を提供するものであり、CNC Gコード、進入線(Lead-in)、タブ(Tab)などのCAM加工パスや工具径補正は生成しないため、専門のCAMソフトウェアをご使用ください。

入力した寸法データの安全性とサーバー処理の範囲はどうなっていますか?

MOACUTのコアとなる2Dネスティング配置演算は、ユーザーのブラウザのローカルメモリ内で直接実行され、サーバーへ送信されることはありません。ただし、ログイン済みのProユーザーが1:1 CAD DXFまたはベクターPDF出力を要求した場合のみ、高精度ベクターファイル生成のために配置データが安全なサーバーexportエンドポイントへ送信され処理されます。

裁断レイアウト結果はどのように確認・出力できますか?

最適化結果はブラウザ画面上で対話型SVG配置図として即座に確認できます。現場配布用の印刷出力が可能なほか、ログイン済みProユーザーは1:1 CAD DXFおよびベクターPDFファイルとしてダウンロードできます。

MOACUTは無料で利用できますか?

はい。無料アカウントで基本的な2Dネスティング計算と画面配置図の確認が可能です。大量一括配置や1:1 CAD DXF/PDF出力はProプランでサポートされています。